★★ 父と息子の「チャリ」旅行記 山陽道編 〜大分めざして〜 ★★ |
|
この「睡蓮」の花は、今夏の旅、大分県別府市の地獄温泉めぐりで撮影しました。
睡蓮の花言葉 ・・・ 「清純な心」「甘美」「優しさ」「信頼」「純情」「信仰」「純粋」「潔白」 だそうです。
写真の心得がないためか、うまく撮れていません。実物はこの100倍もきれいでした。
「温帯性」と「熱帯性」に大きく分けられ、モネの絵画や日本でよく見られるのは「温帯性」だそうです。
http://www.hanakotoba.name/archives/2005/09/post_113.html を参照させて頂きました。花言葉に興味のある方は、ご訪問ください。
さて、今夏のお盆休みは例年より少し多めに頂戴し息子と自転車旅行に出かけました。
大阪市(城東区)出発-大分市(終着)です。総延長距離約700kmの予定でしたが、長い夏休みといっても8月11日から17日までの6日間(実移動日数は5日間)ですので、中学1年生(運動部ではなく吹奏楽部)の息子と始めての自転車旅行ということもあり進行に遅れが出た場合に備え、ショートカットコースを準備しておいた。山口県徳山港からスナダフェリーを使用し2時間で大分県国東半島に到着するコースです。
まず、
1日目・・・大阪市−姫路市(98km)
2日目・・・姫路市−岡山市(82km)
3日目・・・岡山市−広島市(150km)の予定が福山市(100km)
4日目・・・福山市−三原市(150km)の予定が広島市(120km)
5日目・・・三原市−岩国市(40km)−<レンタカー>周南市(徳山港)(52km)
徳山港−竹田津港(100km?)竹田津港−別府市(80km)
6日目・・・別府観光(30km)大分市移動(15km)
同日夕刻・・・ 大分港からフェリー乗船、神戸港へ(約400km)(大浴場付でくつろげました)
大阪港へ入るフェリーより大きく、施設が充実しているように感じた。
7日目・・・神戸港−大阪市(城東区)(50km)
本州は自転車で完走したかったが12時のフェリーにすら間に合わない状況になったのでレンタカーを使用する。(状況判断)
総自転車走行距離(615km)(帰阪の神戸−大阪50km含む)
総移動距離(1167km)【レンタカー(52km)・スナダフェリー(100km)・ダイヤモンドフェリー (400km)含む】
以上
夜明け前出発予定が荷物の準備が十分でなくAM 7:00出発。
本日仕事しているスタッフに後ろめたさと感謝の気持ちを持ちつつ厳かに出発。5分後には冒険心が沸きあがり、旅のことしか考えられなくなっていた。。。けど。
既に太陽は燦々と輝き、ニコニコした満面の笑顔で我々の前途を祈り励ましの言葉を贈ってくれているようであった。
背中に太陽の熱い視線を感じながらひたすら西のルートを目指した。
大阪−下関間を国道2号線をひた走ることで、余計なルートを検討する時間を省いた。
大阪−三宮(50km)は大きな上り坂もなく順調に進んだ。
(ちなみに、下関海峡は自転車で海底トンネルにて自走し抜けられます)
今夏は猛暑で、熱中症で倒れる方が多いと聞いていて水分補給では、遠慮無く水分をじゃぶじゃぶと体内に流し込んだ。持参した水は直ぐ底をつき、自販機で500gの水を2,3度購入、全行程この調子で進むと、費用が嵩むことがお昼までに判明、息子の意見でお昼以降はコンビニの1g麦茶を購入。
1日のお茶の消費量1人4g。お茶は利尿作用が強いので熱中症対策には水が良いと聞いていたが、汗の量が半端じゃないので1日4gも摂取して排尿は1回程度しかなかった。
細胞が水分不足の場合は、尿に送る前に細胞の不足を補うのが最優先されるようだ。(当たり前か)身体が乾いているとき細胞は、水分であれば優先して取り込む。
1gのお茶は500gのペットボトルに2人で分けるとちょうど良い。ここからはコンビニのはしごが始まる。
特にきつい勾配もなく、姫路までは順調に進んだが、のんびりした道のりのせいと日没前に夕食を取った為、日が暮れて午後8時過ぎに姫路市内に到着。
2日目、岡山の山越えも国道2号線を使用したが途中路肩が無くなっても、ダンプカーは速度を落としてくれず、何度も死ぬかと思った。岡山から福山に向かう途中のバイパスも8km間変わることなく30cmほどの路肩で壁と大型ダンプに阻まれ死ぬ思いをした。2号線は気をつけないと、命を落とすかもしれないと、福山から広島までは自動車専用道路に変わったところで尾道市に逃げ海岸線を走破、平地が多く、海外線を順調に巡航といった感じであった。山越えは2度あったが景色もよく快適に走れた。呉市直前と、呉市と広島市の間の傾斜部はやや車も多く少し苦しかった。
総括して、息子もまた自転車旅行に行きたいといっているので、決して辛くて嫌な旅ではなく、途中の風光明媚を楽しんだことと、かなりの達成感があり充実したものになった。
最後の別府だけは、それなりのホテルをあらかじめ予約し、最終日はゆっくり観光できたのも良い思い出の一つとなった。
3日目、長い上り坂で、息子がポツリとつぶやく 「坂が長くても上りきったら必ず楽な下りがあるんだよな。」 この旅で彼が掴んだ大きな実体験だと感じた。「勉強も仕事も何においても通じることなんだよ。」。。。と息子に言いつつ、恐らくいつか大人になった時にわかるんだろうなぁ。
我々大人が経験したことをいくら言いきかせても、人間は自分が納得しない限り、自身の中にそれを取り込むことができない。そういう意味では自分自身の中から出た、この言葉には重みを感じる。
本州最終日、徳山港から12時の便に乗る予定が、一足違いで3時30分まで待たされ大分入りが日暮れの5時30分となってしまった。
日没までの1時間30分で空港までの40km近くを走破したかったが、10km手前でとっぷりと日が暮れた。残り50kmは暗闇をしょぼいライト2機で走るのが心細かった。
別府のホテルに到着したのは午前12時30分を回っていたが、シャワーを浴びコンビニで焼き鳥とビール、コーラを買って、ホテルの部屋で旅の終結を息子と祝った。
達成感の塊を味わい、途中3度は危ない目にあったことなど反省しつつ、来年の夏と言わず3連休があったら近場の近畿県内を回ろうと言う話になった。次回は京都、奈良、和歌山、4連休くらいあれば名古屋もOKだろう。
今回会社のスタッフは我々親子の旅を「無謀な旅」と言っていたが、それは単に息子の「なんちゃってマウンテンバイク」(お子様用)と私のママチャリもどきの折りたたみ自転車のことと、十分な計画をたて、路肩の巾など事前に試走すべき、とのことであったが、私はそれらの言葉を跳ね除けた。
まず、砂利道を走るわけではないので、基本的にパンク修理セットと変えのチューブ予備を持参、もどき自転車でも一応6段ギアはついているので、丘超えにはなんの支障もなかった。ただ、息子が市街地で立ちこぎに慣れ、丘の1km以上ある坂を越えられず歩き始める。たとえ遅々としても自転車と歩きでは速度が違う。ギアチェンジとバランスをアドバイス、3日目には私を抜いて頂上にたつようになっていた。さすがに何キロも続く山越えはこの自転車で一度も足をつけずにとは行かなかった。それは疲労が蓄積していることもあったし、ダンプが1m以内を100km以上のスピードで通過する状況ではふらつく登山道でのトライアルは危険と判断したからだ。それも何度かチャレンジしているうちにコツを覚えると思う。
この一般の自転車にもメリットはある。
たとえば、私の折りたたみ自転車は前輪の車軸がやや垂直に近いためリュックや傘(息子の分も)、空気入れなどをかけても平気であった。約15kg近い荷物を背負っての旅行であったが、おかげで私自身がリュックやかばんを持つことも無く、とても快適な走行であった。
また、この自転車では、最高速でも20km程度が限界で無理をすることがなかった。というより無理ができなかった。5日間足に疲れは感じるものの、つらい疲労感は一度もなかった。
備えさえあれば十分一般の自転車での走行は可能だと感じた。
山ではすでに栗が落ちていて、そのような危なげな障害を避ける努力は必要だと思う。
(パンクの修理を厭うのであればね。)
パンクは私の自転車が1回しただけであった。前輪なのでチューブごと交換し、息子も一回の修理で処理を覚えた。後輪は取り外しが大変なので、もしもの場合は、修理をする方が簡単と考え、絶えずペットボトルの水(お茶)は残しつつ進めた。
結果後輪をパンクすることはなかったが、たとえパンクしてもチューブだけ引き出し空気を入れ、全体に水をかければパンク個所は直ぐ特定できる。
あとは、お決まりの修理をしてまたタイヤの中にチューブを戻し空気を入れるだけだ。
とにかく最低限の備えさえしていれば、憂いはないものだ。
試走については、予め試走するほど時間的にゆとりがないことと事前に(車であれ)走行したのでは旅の面白みが半減する気がする。一度通った経験がある道でも楽しいのは楽しいのだろうが。。。
旅には、わくわく、どきどきとまでいかなくても、冒険心をくすぐるものが欲しい。
その実、今回訪問した姫路市内、岡山市内、福山市内、広島市内大分県全般は仕事の都合でよく訪問していました。私にとっては土地感があるといえばあったのでそんなに心配はなかった。次回からは土地感のないところでも地図を持って開拓して行きたいと思う。その際はある程度ネットでの下調べは欠かせないだろう。
家にはカーナビもありますが、それだと考えながら進むとか、全体としての道のりの感覚を子供に教えるのには不向きな気がした。(今回は不要と思い置いて出た)
しかし、市内でコンビニやホテル探し、ホームセンターを探すといった場合には役に立つので、持っておいたほうが良いと思う。
小中学生のお子様がいるお父さん、息子との達成感を共有する方法のひとつとして「チャリ旅行」をお勧めします。くれぐれも大型ダンプには気をつけて下さい。
チャリとフェリーは相性が良いです。初めて大型船に乗れ、息子も喜んでいました。
我家には小学生の娘もいますが、女の子の場合は宿が心配ですね。
1日の走行距離が決まっていない状況での宿ですので、事前に予約もしにくいし、あらかじめ余裕を持って走っても面白くないです。実は当初、未成年者は親が同伴なら宿泊できると聴いて、インターネットカフェを当てにしていたのだが、実際は16歳以上でないと駄目でした。
姫路では無理を言って1泊だけとめてもらいましたが、広島などは条例の遵守に厳しい対応を取っているそうです。(取り付くしまもありませんでした)
そこで、2日目以降はネットで当日の宿を(安売り)探したのだが、広島市だけは探せず駅前のホテルで直接交渉した。ちょっと高めの2人1部屋8000円でした。当日予約の分は安いものは4000円くらいからあった。(実はモバイルの軽量ノートパソコンも持参し調べるのに使用しました。)
今時はネットカフェがあるので、早めに市内に入るよう段取りしていれば十分だと思う。
それから、大阪のおばちゃんには必要不可欠な自転車傘差し(サスベー)を2人とも装着していたが最高に役立った。傘はもちろん、リュックや他の荷物をバランス良くハンドルに載せることができる。息子は初日日傘・2日目の雨に使用し、その快適さに喜ぶも以降は使用せず。(恥ずかしいとのこと)次回、機会があれば写真付きで紹介します。
未成年(16歳以下)同行の場合は、ネットカフェが使えないので宿の確保が大切です。
女の子は父親と汗まみれになって、「チャリ旅行」なんて滅多にしないでしょうね。我家で旅の話が出ても、うらやましがる様子は全く見られませんでした。(再来年は。。なんて言葉を継ぐ気になりませんでした)
話を旅に戻しますが、基本的には朝4時起床し、4時30分までに宿泊所を後にするほうが朝のうちの空いた道路をガンガン進めます。空気もきれいでさわやかな気分で走行できます。夜は市街地以外の道路は暗い場所が多く危険です。
大分では息子が2回田んぼに落ちかけました。
基本は日没までに目的地に到着し、宿泊所をゲットしておくことだと思います。
長くなりましたが、この旅の様子をもう少しゆとりができたら、改めて写真を見つつ書き直します。私がしんがりから、息子と、道路標識、風景を撮った写真です。車上からなので、手ぶれや露出不足、焦点ずれなどがありましたが、デジカメの特性上気にせず同じ場所でいくつも取っておいたのが良かったと思います。使えるものが多数残っています。日本中にコンビニがあることを実感した旅でもありました。10km以内にほぼ1件はあると思います。(結構険しい道でも)
あくまでも山陽道のお話です。
トイレ、水、食料の確保は簡単です。便利になりました。
トイレを借りるわけでもなく、買い物も1人でできるのですが、あえて2人して店内訪問しました。クーラーが効いていて熱くなった身体をクールダウンしてくれるからです。
(炎天下走行している身には在りがたい存在でした。)
こういう時こそ、コンビニが町のオアシスというCMがピッタリだと感じた次第。
以上、つぶやき。。。のはずが、長い文面のチャリ旅行記になってしまった。
最後まで読んで下さった方に感謝! また、他のスタッフに 「文章長すぎ!」と言われそう。。。 |
−− AASのつぶやき −− |
|